「階段を踏み外した」「部活中に着地でグキッ」「走っていて足首が内側に入った」
そんな“足首グキッ”は、スポーツをしている子どもから大人まで本当によく起こります。
でも、いざ腫れてくるとこう思いませんか?
- これって捻挫?
- 骨折していたらどうしよう…
- 病院?接骨院?どこに行けばいいの?
- 明日の試合出られる?仕事行ける?
今日は
IBUKI接骨院が、外くるぶしが腫れているときに考えられる代表的なケガと、
“自分でできる簡単な見極め方” をできるだけ分かりやすくまとめます。
外くるぶしが腫れたときに考えるべき3つのケガ
① 足関節捻挫(前距腓靭帯・踵腓靭帯)
最も一般的。
足首が「内側にグキッ」となることで靭帯が伸びる/部分断裂するケガです。
✔ 捻挫の特徴
- 腫れは外くるぶしの前〜下あたり
- 体重はなんとか乗ることが多い
- 内側には痛みが出にくい
- 「歩ける=軽症」ではない(実は中等度が多い)
✔ 簡単セルフチェック
- 外くるぶしの前を押す → 強い痛みがあれば捻挫の可能性が高い
- 足を内側にひねると痛む
- 痛いけど“かろうじて足がつける”
② 骨折(骨のひび・剥離骨折を含む)
捻挫と症状が似ていて
現場の判断では非常に間違えやすい ケガです。
特に多いのが
外くるぶしの剥離骨折(腓骨遠位部)
子どもやスポーツ選手で非常に多いパターンです。
✔ 骨折が疑われるサイン
- 歩くのがかなり困難
- ピンポイントで「ズキッ」と強い圧痛
- 怪我直後から急激に腫れる
- 内出血が比較的早く出る
- 同じ場所を過去に捻っている
✔ セルフ判別の目安(オタワアンクルルール簡易版)
次のどれかに当てはまれば、
骨折の可能性が高いです:
- 外くるぶしの上5cm以内に強い圧痛がある
- その場で4歩歩けない(怪我直後も現在も)
→ これに当てはまる場合は
レントゲンを推奨
③ 腓骨筋腱脱臼(ひこつきんけん だっきゅう)
あまり知られていませんが、スポーツ選手で意外と多いケガ。
足をひねった時に、外くるぶしの後ろを走る
腓骨筋腱が前に飛び出してしまう状態です。
✔ 特徴
- 外くるぶしの “後ろ側” が痛い
- 捻った瞬間「パチッ」「コリッ」と音がすることがある
- 足首を外側に動かすと腱が前にズレる感覚がある
- 捻挫よりも不安定感が強い
- 陸上・サッカー・バレーの選手で多い
✔ セルフチェック
- 外くるぶしの後方を触りながら足を外側に動かすと「腱が前へ動く感じ」が出る
- 捻挫ほど腫れないのに妙に痛い、不安定
→ この場合は
早期に専門的な固定が必要
放置すると “クセになる” ため要注意。
【まとめ】外くるぶしの腫れ=全部が“ただの捻挫”ではない
痛む場所可能性の高いケガ外くるぶしの前〜下足関節捻挫
外くるぶしのピンポイント強痛+歩けない骨折の可能性
外くるぶしの後ろ+腱が動く感覚腓骨筋腱脱臼
見た目だけでは判別が非常に難しいため、
腫れがある+歩くと痛い場合は早めの評価がおすすめです。
IBUKI接骨院ではこんなサポートをしています
✔ 鑑別評価(捻挫・骨折・腱脱臼の可能性をその場で判断)
運動検査・圧痛検査・ストレステストで「何を痛めたのか」を整理。
必要があれば整形外科でのレントゲンもすぐにご案内します。
✔ 初期処置(痛み・腫れを最短で引かせる)
スポーツ選手の場合、
「翌日の試合に出るか」「中長期でしっかり治すか」
目的に合わせてプランを変えます。
✔ 再発予防(捻挫癖の解消・競技復帰まで)
- 足首の安定性トレーニング
- 足部アーチの調整
- 競技特性に合わせた復帰プログラム
(例:ジャンプ系、方向転換系、スプリント系)
まとめ:外くるぶしが腫れていたら、自己判断より早めの評価を
足首のケガは「歩けるから大丈夫」と思って放置し、
数ヶ月後に“捻挫癖”として残ってしまうケースが非常に多いです。
特にジュニア選手は、
軽い剥離骨折を“捻挫と思い込んで”練習を続けて悪化する例も珍しくありません。