三島市のIBUKI接骨院

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2025年12月16日(火)

走るとスネの内側が痛い…それ、シンスプリントかもしれません

中高生アスリートやランナーにとても多い “スネの内側の痛み”。
特に、走ったりジャンプするとスネの骨の内側に「ズキッ」「ジワッ」と痛みが出る場合、**シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)**の可能性があります。
この記事では、
「そもそも何が起きているのか?」
「放っておくとどうなるのか?」
「どうすれば早く良くなるのか?」
をできるだけわかりやすく解説します。
痛みの原因を知るだけでも行動が変わり、改善のスピードが大きく変わります。
まずは安心して読み進めてください。
1. シンスプリントとは?
シンスプリントとは、脛骨(スネの骨)の内側についている筋肉が使いすぎて、骨を包む膜(骨膜)が炎症を起こす状態です。
特に、以下のようなスポーツに多く見られます。
  • 陸上(短距離・長距離)
  • サッカー
  • バスケットボール
  • バレーボール
  • 野球の走塁練習
中学生〜高校生の成長期の選手に多いのも特徴です。
2. なぜスネの内側が痛くなるのか
シンスプリントの原因は「使いすぎ(オーバーユース)」です。
しかし、単なる使いすぎだけでは痛みは出ません。
多くの場合、次の要因が重なっています。
■ ① 短期間で運動量が急に増えた
新チーム移行・大会前・部活の合宿時期などに起こりやすいです。
■ ② 足首やふくらはぎの硬さ
ふくらはぎの筋肉が硬いと、骨膜が強く引っ張られ痛みが出ます。
■ ③ シューズ・インソールの問題
すり減った靴や自分の足に合っていない靴は負担を増やします。
■ ④ 扁平足・回内足(足がつぶれている状態)
体重が内側にかかりやすくなり、脛骨内側にストレスが集中します。
3. 放っておくとどうなる?
初期のうちは「走り始めだけ痛い」「練習後に少し痛い」という軽い症状ですが、
無理して続けると次のステージに進みます。
  • ふくらはぎの内側を押すと激しい痛み
  • 歩いてもズキッとする
  • 練習に支障が出る
  • ひどい場合は疲労骨折へ移行
疲労骨折に移行すると1〜2ヶ月は運動禁止になるため、早めの対応が一番の近道です。
4. まず自分でできるセルフチェック
以下の項目のうち、2つ以上当てはまればシンスプリントの可能性が高いです。
  • 走るとスネの内側に沿って痛い
  • 押すとピリッとする、圧痛がある
  • 朝は痛みが少し軽い
  • 練習量が増えた、または硬い床での練習が続いた
  • シューズの内側がすり減っている
当てはまった場合、悪化させないために次の行動へ進むのが大切です。
5. 今日からできるセルフケア
シンスプリントは、正しくケアすれば改善が早い障害です。
■ ① ふくらはぎのストレッチ
ポイントは「30秒ゆっくり伸ばす」。
痛みが強くなるほど強い伸ばし方は避けてください。
■ ② 氷で冷やす(痛みが強い時期)
練習後10〜15分。炎症を落ち着かせる目的です。
■ ③ シューズの見直し
クッション性が落ちた靴は要注意。インソールの交換も効果的です。
■ ④ 練習量の調整
完全休止までは不要な場合が多いです。
「痛みが出ない範囲」で軽めのメニューに変更するだけでも改善します。
6. 接骨院でできること(安心材料)
ご自身だけでケアするより、専門家が見ると早期改善が期待できます
接骨院では以下のようなアプローチを行います。
  • 痛みや炎症を抑える電気治療(ハイボルト等)
  • 足首・ふくらはぎの柔軟性改善
  • 足のアライメント(扁平足・回内足)の評価
  • 必要に応じたテーピング
  • 疲労骨折の可能性評価
特にスポーツを続けながら改善したい場合、早めに相談するのが安全です。
7. どのくらいで治るの?
症状の段階によりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
  • 軽度:1〜3週間
  • 中度:3〜6週間
  • 重度:6〜10週間
初期段階で適切に対処すれば、練習を続けながらの改善も十分可能です。
逆に、放置すると長引きやすい障害です。
8. 安心していただきたいこと
シンスプリントは、
「正しい理解」と「早めの対応」でほとんどが改善する障害です。
特に成長期の選手は、
身体が無理に負担をかけられているサインとして痛みが出ています。
「どうしたら良いかわからない」
「練習を休むべきか迷っている」
という不安が、この記事で少しでも解消されていれば幸いです。
9. 最後に:迷ったら早めに相談を
スネの痛みを長引かせてしまうと、練習や試合に影響するだけでなく、
再発しやすい状態になってしまいます。
違和感を感じたら、
  • 状態のチェック
  • 改善プランの作成
  • 再発予防の指導
まで受けられる専門家にぜひご相談ください。
「走れるけど痛い」を放置しないことが、
あなたのパフォーマンスを守る一番の近道です。

2025/12/16 17:18 | スポーツ診療

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