
運動を続けていい痛み・ダメな痛みの見分け方
「少し痛いけど、動けるから大丈夫」
「ウォーミングアップすれば楽になる」
「休むほどじゃない気がする」
——実はこれ、アキレス腱トラブルで一番多い“危険な判断”です。
アキレス腱の痛みは
✔ 放っておくと自然に治るもの
✔ 我慢すると悪化するもの
が
はっきり分かれます。
この記事では
「今のその痛み、どう判断すべきか」が
自分でわかるように解説します。
まず知ってほしい事実
アキレス腱の痛みは
全部同じではありません。
✔ 炎症なのか
✔ 腱そのものの障害なのか
✔ 付着部の問題なのか
種類を間違えると、対処が真逆になることもあります。
① 走り始めが痛い人へ
【アキレス腱炎(中間部)】
「最初は痛いけど、動いてるうちにマシになる」
そんな人はこのタイプが多いです。
特徴
- アキレス腱の中央〜少し上が痛い
- 押すとピンポイントで痛い
- 朝の一歩目がつらい
実は…
これは「使いすぎ」だけが原因ではありません。
足首・股関節・体幹の連動不良で
アキレス腱に負担が集中しているケースがほとんどです。
② 腫れて熱っぽい人へ
【アキレス腱周囲炎】
「動かすとギシギシする」
「運動後に腫れる」
これは
腱そのものではなく“周り”の炎症です。
特徴
- 押すとズーンと広く痛む
- 腫れ・熱感がある
- 運動後に悪化しやすい
このタイプは
無理すると一気に悪化します。
③ かかと付近が痛い人へ
【アキレス腱付着部炎】
「靴が当たると痛い」
「かかとの上がピンポイントで痛む」
特徴
- かかとの骨のすぐ上が痛い
- 成長期の子どもにも多い
- 足首が硬い人に起こりやすい
ストレッチを頑張りすぎると
逆に悪化することもあります。
④ これは要注意
【アキレス腱部分断裂・断裂】
- 急に強い痛みが出た
- 力が入らない
- つま先立ちができないこの場合は迷わず整形外科へ
我慢はNGです。
自分でできる判断のヒント
✔ 動き出しが一番痛い → 腱炎系
✔ 腫れ・熱感がある → 炎症が強い
✔ 押すと腱が痛い → 腱そのもの
✔ 押しても腱は痛くない → 周囲の問題
※あくまで目安ですが
判断材料としては十分役立ちます。
やってはいけないこと(本当に多い)
×痛いまま練習を続ける
×強く伸ばすストレッチ
×YouTubeを見て自己流ケア
×「成長期だから仕方ない」で放置
これ、回復を遅らせる原因トップ4です。
アキレス腱の痛みは「治せます」
アキレス腱は
✔ 正しく評価して
✔ 負担の原因を見つけて
✔ 早めに対処すれば
長期離脱せずに復帰できます。
逆に
「そのうち治るだろう」は
一番治りにくい選択です。
こんな人は一度チェックを
- 痛みが2週間以上続いている
- 痛みをかばって走り方が変わった
- 大会・試合が近い
- 同じ痛みを何度も繰り返している
次回の記事では
- 痛みが出た直後の正しい対処
- やっていいセルフケア・ダメなケア
- 再発しない体の使い方
- を解説します。
「これ、うちの子も当てはまるかも」
「自分の痛みはどのタイプ?」
そう思った時が、一番早く治せるタイミングです。
2026/01/29 18:04 | スポーツ診療